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雪国
アリス先生
雪国というのは、豪雪地帯の雪国の意味では
無く、今回は、川端康成の名作雪国。
ふと、冒頭の文の英訳が気になったので
調べたら、ザッ トレインになってました。
主語が列車。
長い国境のトンネルを列車が抜けると、雪国でした。
英文を日本語に直すとこうなります。
原作は、
トンネルをぬけると、雪国でした。超訳
分かりますか?
英訳だと、どんな列車なのか分かりません。
この場合は、主語が大幅にカットされているんです。
日本人だと、主語がわたしで、わたしが蒸気機関車に
乗り、4人掛けのボックス席に一人窓の外を眺めて
いる景色。
なので、文章を付けたす必要があります。
わたしは、一人、蒸気機関に乗っていた。
窓の外は、トンネルの闇の中を列車が進んでいる。
トンネルを抜けると雪国だった。
主語が列車だと、読者が上から列車を眺めてる
感覚になります。
違います。
これは、あくまで、主人公が車窓から眺めてる
景色なんです。
だから、読者もまた、ゴーストの様に、一緒に
列車に乗っている感覚になるんです。
なんか、違う。
なんか、違うの代表格。
夏目漱石の吾輩は猫である。
吾輩は猫である。
これ、
アイ アム キャット。
違う!
吾輩は、男性しか使わない、古めかしい明治の日本語。
これ、どうやって、訳せばいいのか?
必死で考えても、思い浮かびません。











